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偽A-BIKE [A-Bicycle]

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さてさて・・・これは何でしょう?

一昨日届いたパチモンのA-Bicycleです。何しろ不良品が多いようですので、まずは調整&チェックを行いました。

実はこれ、注文したものと違うんだよね。A-RIDEを発注したのに、来たのは A-Bicycle。まぁ、空気タイヤバージョンが欲しかったから、仕様は同じなので、まぁ、いっか・・・という事で(笑)

早速、あちこちチェックとビスの増し締めをする。

さてさて、付属品を見てみると・・・
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いきなり、空気入れのノブの部分がぶっ壊れてんぢゃん!orz ・・・さすがに中国品質・・・まぁ、使えるからいいか。
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早速、自転車モードに変身させて、あちこちチェックしながら、ビスの増し締めをする

本体をひっくり返して、ペダルを廻してみると・・・タイヤ、偏心しててグワングワンとうねって回ってるぞ。

こりゃ、走ると最悪の状況なんじゃ?

どこかのブログで、左右のテンション設定(L/M/H)が一緒になっていなかった為に、うねっていた・・・という書き込みを見ていたのでチェックしたが、両方とも「L」で一緒だった。

う~ん、と唸りながら手でペダルを廻していたら・・・

ほぇ!?・・・右側のペダルが外れた!orz

ちゃんと締められていなかったのだろう・・・思わず呆気に取られた(笑)

左側のペダルをチェックしたが、こちら側は問題なかった。

これ、なんもチェックしないで走ってたら、いきなりペダルが外れてたって事か?・・・怖~い

右側ペダルをしっかりと締め付けてから、再度、クルクルとペダルを廻しながらタイヤを見る。


しっかし、重いなぁ・・・

よ~く見れば、ブレーキが当たってる。ハンドルのブレーキレバー側のノブを廻して緩め、調整。

さらに、回転するタイヤを見ていて、その先にある部品に目が行った・・・
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うげぇ!、車輪を保持するベアリングを留める部分のナットが1つ浮いている。
ビスが緩んでいるのは明らかだが、このビスを締めるには、バラすしかない・・・

少し考え込んだのだが、何しろ駆動部なので、修理絶対要と考え、ばらし始める。

そのお陰で、この玩具自転車の構造が良く理解できた。果たして、本家 A-BIKE も同じ構造なのだろうか??
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この黒い箱の中。

ここにペダルに繋がるシャフトと、ギア群にチェーン、その先にタイヤが付いている訳だが、これらの駆動系部分を保持する以外に、フロントスティに繋がるバーを保持し、且つ、シート側に延びるフレームを保持すると言う非常に大切な役目を果たしている。

なので、中に鉄板でも入ってるのか?と思ったら・・・なんとプラスチックの筐体が全てを支えているのです。

よって、この部品の材質をケチると、耐久性と剛性に影響し、乗り心地へ影響する事になります。

きっと本物はしっかりとした材質を使っているのでしょう。この偽者は、見るからに柔な材質に見えます。

さて、全てを組上げた後、ついに試走。

もっともタイヤのエア圧は未調整のまま。何しろ、ホイール部をじっくり見ると、エアバルブ部を引っ張り出しちゃうと、チューブのゴム部が、ホイールの穴のエッジにあるバリに擦れて、いとも簡単にパンクしそうだったので(笑)

サドルにまたがり、ペダルをグッと踏み込むと、グニャァ~とペダルが逃げていくような感じ。漕ぎ始めるとサドルがグニャグニャと左右に振れるし、曲がろうとすると、これまたグニャァグニャァ・・・怖いよ、これ。

一体、どういう状況になっているのか?・・・自転車を降りて、ハンドルをしっかりと保持して、サドル部を押してよじってみると・・・全てが、駆動部の黒い箱を中心にグニャグニャしており、特にそこから伸びるサドル側へのフレームがグラグラしている。
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それに、この写真の部分もグラグラしているので、ビス部を増し締めしてガタを取ってみたところ、若干改善が見られるものの、基本的なグニャグニャ感は取り切れない。

この部分、増し締めしたので、今度はスライドし辛くなってしまった。orz

こ の構造。シート側へ延びるフレームと黒い箱の勘合が自転車としての剛性と安定性を決定付けていると思う。このフレームと黒い箱がどう接続されているかとい えば、黒い箱の左右のケースでフレームを挟み込んでいて、それをケースを留めるビス群で固定している。フレームに直接、ビスを通す等して固定している訳で はない。

それに、よじり方向の応力への対応は、フレームが楕円形をしていて、その形状で規制をしているようだ。

つまりは、この黒い箱の材質が、この玩具自転車の剛性、走行性、安定性の全てで、それを決定付けているようである。


本家は「グラスファイバー強化ポリアミド」、この偽者は「ABS樹脂」

この違いから来る安定性の違いは明確だろう。


この偽者は、この部分をケチっているから、全体の剛性が落ち、グニャグニャしているのだ。この強度では、繰り返し応力により疲労破壊するのも時間の問題。ましてや、段差への乗り上げなんて衝撃を与えれば、逝っちゃうのはあっという間に違いない。

私個人的には、全くお勧めできない。これは明らかに玩具レベル。(いや、贋具か?)

普通の自転車の如く、交通手段という位置づけで購入するのは、安全性も考えてとても危険である。ましてや、こんなものでロングツーリングなんて出来る訳がない。

キックスケーターのような、ちょい遊びに使える程度だと私は思う。

それから、本家を買う前にどんなもんか見るために・・・と偽者を買う人もいるようだけれども、本家のものを試乗された方が正しい判断が出来る。この偽者では判断不可能だと思うからだ。


さてさて、こやつ、どう使おうか・・・??

明らかに安物買いの銭失いだな。

 


タグ:A-Bicycle
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